オペラのヒロイン6

 
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愛の妙薬アディーナ

作品の舞台はスペインバスク地方の農村。なぜか珍しく田舎の設定。

イタリアオペラにしては地味な印象だけどこの作品は観る人も演じる人も楽しい時間を共有できること間違いなしです。

テーマは格差婚。そこに自称ドクターで薬売りの怪しげな人物が現れてドタバタするという物語。

アディーナの性格

彼女は村一番の美人でお金持ちで教養がある。多くの男性に言い寄られモテモテで、自信があり気の強い性格。

そんな高嶺の花に恋焦がれる青年ネモリーノの純情な恋が良いわけです。

でも実はアディーナもネモリーノのことが密かに気になっていたりして。

私は、ツンデレのアディーナのことが最初はどうも良く理解できなかった。でも、だんだんと彼女のことが可愛く見えて、まあ確かにいるかもこういうタイプ。と思った。

ネモリーノは村の青年で、人の良さだけが取り柄で貧しく教養がなく、いつもだらしない身なりをしている。

お嬢様と貧乏人、冴えない男に惹かれるインテリ美女この格差がドラマ的に面白いのです。この当時は本が読める女性は少ないという点がミソです。一幕冒頭の本を読んでいる姿が教養のある女性を表現しています。

素直になれない2人

アディーナは手強い、私を落とすのは簡単ではないのよ。と言いながら村に駐屯する女好きの軍曹から求婚されたアディーナはネモリーノへの当てつけに結婚を承諾。

観ている人を少しイライラさせて、じれったくなる場面を挟み最後に彼女の方から愛の告白をしてめでたしめでたし。

作品全編にわたってキーマンになるのは、ボルドーワインを愛の妙薬と偽って村人に売る怪しげなドクター。

偽物くさく愉快なドクターが「この愛の妙薬を飲めばきっと貴方も幸せになれますよ。」と歌う。

愛の妙薬が本当にあったら飲みたーいと思う人はいっぱいいそうだ。