オペラのヒロイン

 
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椿姫のヴィオレッタ

ヴェルディ作曲の『La Traviata』の舞台はパリ社交界。華やかでもの悲しく、美しい音楽とそのストーリーで人気オペラです。日本語タイトルでは『椿姫』として有名です。

La Traviataをそのまま訳すと「道を踏み外した女」という意味です。お姫様物語ではないのですが、デュマ・フィスの原作小説のタイトル「椿を持つ女」から「椿姫」となりました。

ヒロインはヴィオレッタ。華やかなパリ社交界の中で愛をお金で売る高級娼婦という立場でありながら、純粋な愛を知ったことでドラマが始まります。

玄人の本気の愛は多難で、田舎の保守的な社会を代表するかのような彼の父親から妹の結婚に差し障りがあるから別れて欲しいと懇願されます。

そこで、泣きながら身を引く決心をするのですが、、、、、。

ご存じの方には説明不要ですね。でも、未だこのオペラを知らないという人にはぜひ一度観ていただきたい。

ヴィオレッタの気持ちを思うと切なくて胸が熱くなります。

プロヴァンスの田舎育ちの青年アルフレードと美貌と才知に溢れ貴族をパトロンに持っていたヴィオレッタ。

これだけでも、釣り合わないカップルですが、恋は落ちるもの。

ヴィオレッタ役を歌う

さて、この役を歌うとなったら最後まで歌い切るスタミナ、声の強さとテクニックが求められます。

でも、有名な作品ですしなんと言っても音楽が美しいので、歌いたいですよね。ヴィオレッタを目標にしてレッスンをするというのも素晴らしいことです。

 

3幕のラストシーンはヴィオレッタが死の床にありながらとてもエネルギーを必要とします。1幕冒頭のパーティー場面から出ずっぱりで高音域からソプラノには出しにくい低音部まで安定した歌唱力が必要です。

でも、音楽の流れに身を委ねることで自然とヴィオレッタの気持ちになり、いつのまにか歌い切ることができるようになっていた!ということもあります。ヴェルディの音楽はその場面の心情を音で表現しています。なぜこの音程なの?なぜ下降形?なぜ転調?

そんなことを考えて楽譜を読んでいくのも面白いです。