オペラのヒロイン4
Rigolettoのジルダ
リゴレットというオペラがあります。作曲者はイタリアのジュゼッペ・ヴェルディ。リゴレットというのはせむしの道化師の名前で宮廷のお抱え芸人。もちろん道化師といってもそこまで上り詰めるには才覚がなければならないので、ある意味成功者でもあります。
今の時代において「せむし」という言葉は使ってはいけない言葉なのでしょうが、外国の昔の作品なのでお許しください。
さて、その道化師には人目をしのんで大切に育ててきた一人娘がいました。それがジルダです。道化師の娘と蔑まれたり恨まれたりしないように誰にも会ってはならないし街に行くことも許さないと厳しく言いつけていました。唯一の自由は教会にお祈りに行くことだけ。
ジルダはとんでもない箱入り娘なのです。
さらに「お母様のことを教えて」という場面では母親の名前すら知らないのです。え?まさか!と思いますが本当なのです。
リゴレットはそのくらいジルダを溺愛し、世間から守り抜いたということを表現しているのでしょう。
しかし、教会に行くところを好色なマントヴァ公爵に見られてナンパされてしまいます。公爵はこっそり家までついてきてジルダに愛の告白をします。これもすごいですよね。
だってストーカーそのものです!
召使を買収して女の子の家に入り込むなんて!でも世間知らずなジルダはすっかりときめいて恋に落ちてしまいます。公爵が清らかな愛娘ジルダを弄んだと知ったリゴレットは怒り爆発、殺し屋に公爵殺害を依頼します。という父親と娘の親子愛物語を軸に当時の宮廷の風刺やお金で人を殺す仕事人や生娘の純情可憐が踏みにじられることなどが描かれていてハラハラドキドキのオペラなのです。
ジルダの清純さ
ヒロインのジルダはとても良い子なんです。
全編に漂うケガレた部分と対比するかのような世間から隔離された清純な存在であるジルダ。この描き方素晴らしいと思います。
公爵も取り巻きの貴族たちもリゴレットも殺し屋もみんな汚ない部分を持っているのにジルダだけは清純なのです。天使なのです!
でも、その清らかさを汚した公爵はなんと殺し屋に殺されず、身代わりとしてジルダが殺されてしまうのです!!
え〜〜!まさか〜無茶でしょう、どうしてそんなことになるの?
と思ったらぜひオペラRigolettoを最初から最後まで観てください。
ヴェルディの音楽が貴方をオペラの世界に引き込んで夢中にさせることでしょう。