ローマは1日にしてならず
声を育てること
「ローマは1日にしてならず」という言葉があります。立派な成果が出なくてガッカリしている人を励ます時に使う言葉です。繁栄のローマ帝国だって700年の月日がかかっているのだから、直ぐに効果が出ないからと言って諦めてはいけないというわけです。
声楽を学ぶ人が陥りやすい不安感、これで良いのだろうか?という手応えの無さ。自分ではなかなか上手くなっていく実感が得にくいところがあります。なにしろ自分の身体の中にある声帯という器官が楽器なのですから客観的になれるはずがありません。そんな時にこそ指導者が必要になるのです。
自分の本当の声
あなたは自分の本当の声を聞いたことがありますか?
自分の耳に聞こえている自分の声は身体の中で共鳴している声なので、他人が聞いているあなたの声とは別物です。客観的な立場で、「その声があなたの自然な声です」と言ってくれる指導者がいてこそ自分の声を育てて良い方向に進むことができます。
時間をかけてじっくり
人間の生身の身体を楽器にする。当然、その日の体調次第で良い時と悪い時があります。なるべく本番前は体調を崩さないように睡眠時間を取ったり、お酒を自重したり、人混みを避けたりして自分の1番良い声を出したいと思うものです。身体の老化も避けられない道です。でも鍛えた声は身体のバランス感覚で維持できるので、ある程度高齢になっても歌うことができます。直線の階段ではなく螺旋階段のように上達していくものと捉えてじっくり自分の声と向き合いましょう。